1位はガラス基板の加工会社
唯一の200万円台
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2022【従業員の平均年齢40代後半】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の会社は除外している。対象期間は、2021年4月期~22年3月期。
はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。
1位は液晶用のガラス基板などの加工を手掛けている倉元製作所(宮城県)で、平均年収は299.9万円(従業員数103人、平均年齢47.6歳)。本ランキングにおいて唯一の「200万円台」だ。
前回ランキングでは2位だった同社だが、当時は平均年収は304.3万円と300万円台を維持していた。しかし、今回は200万円台に沈んだ。
2位は、カルラ(宮城県)で、平均年収は305.4万円(同261人、同45.5歳)だった。
同社は「和風レストランまるまつ」や「そば処丸松」など外食事業を展開しており、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が振るわず業績が悪化していた。22年9月には七十七銀行、岩手銀行や秋田銀行などの5行から合計で5億円もの協調融資を受けている。
外食産業に大きなダメージを与えた新型コロナウイルスは今年5月8日に、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する予定だ。移行後に客足が回復すれば、給与額に反映される可能性もある。