「強欲インフレ」 米経済にプラスかPhoto:Jeremy Moeller/gettyimages

 企業の「強欲さ」が、米国の景気後退(リセッション)を食い止める闘いに役立っているかもしれない。

 今年1-3月期の決算発表をほぼ全ての大企業が終えた。投資家はそこで見たものを好感しているはずだ。S&P500種指数構成企業の1株利益の平均は前年同期比1.4%減となり、2四半期連続で減少したとはいえ、ウォール街は年頭により深刻な5.9%の減益を予想していた。予想を上回る幅はこの1年で最も大きかった。ストックス欧州600指数構成企業の1株利益は2.1%増との予想だったが、実際は18%の大幅増だった。