誰もが学生時代に英単語をたくさん暗記した経験があるだろう。しかし「たくさん覚えても、全く話せるようにならなかった」と答える人が大多数だ。そんな多くの英語学習者から絶賛の声を集める本が『話す力が身につく5分間英単語』だ。1トピック5分の英単語トレーニングで、実践的なスピーキング力やリスニング力を向上させることができる。著者は、英字新聞編集長を10年以上務める高橋敏之氏。一般的な英単語集には記載されていない「ニュアンス」や「実際の使われ方」を丁寧に解説した。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
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熱望や熱中を表現する4つの形容詞
「熱心な」という意味を表す形容詞を整理しよう。またニュアンスの違いも押さえよう。
（1）eager
やる気にあふれている様子を表す。「（～することを）熱望している」という意味でも使う。
（2）keen
特にイギリス英語で好まれる語で、「何かに強い興味・欲求を持っている」というニュアンスで使うことが多い。eagerと同じく「熱望している」という意味もある。
他にもa keen sense of smell（鋭い嗅覚）のように「（感覚が）鋭敏な」など、様々な意味で用いられる。
（3）enthusiastic
enthusiasm（熱中、熱狂）の形容詞形で、何かに熱中していたり、興奮していたりする様子を表す。
（4）ardent
an ardent fan（熱心なファン）のように、何かを熱心に信奉している様子を表す際に使われることが多い。
（1）eager
A group of eager students took part in the event.
熱心な学生達のグループがそのイベントに参加した
He was eager to hear the test results.
彼はテストの結果を聞きたがっていた
◆ 「～を熱望する」の意味では、be eager to do ～（～したがる）、be eager for ～（～を求めている）の形で使うことが多い。anxiousも同様の意味だが、こちらはニュアンス的に不安な気持ちを含んでいることが多い
The young boys are always eager for new experiences.
その若い男の子達は、いつも新しい体験を求めている
Daniel is a real eager beaver.
ダニエルは本当に働き者だ
◆ eager beaverは「働き者、勉強熱心な人」を意味するイディオム
（2）keen
Jackie has a keen interest in astronomy.
ジャッキーは天文学に強い関心を持っている
My father is keen on golf.
父はゴルフに夢中だ
◆ be keen on ～で「～に夢中になっている、～したがっている」。My father is a keen golfer. でも意味は同じ
The staff are always keen to help.
従業員はいつでも〔お客様の〕お役に立ちたいと思っています
◆ be keen to do ～で「～したがる」
Sarah wanted to go there, but I wasn’t very keen.
サラはそこに行きたがったが、私はあまり乗り気ではなかった
◆ 文脈から明らかな時はto do ～を省略することがある
（3）enthusiastic
At first I wasn’t very enthusiastic about the idea of moving to Tokyo.
私は当初、東京に引っ越すという考えにあまり乗り気ではなかった
We received an enthusiastic welcome in the country.
その国では熱烈な歓迎を受けた
He was enthusiastic about his work.
彼は仕事に夢中になっていた
◆ be enthusiastic about ～で「～に熱心な、夢中な」。「～に乗り気だ」というニュアンスで使うこともある
（4）ardent
He is an ardent supporter of gun rights.
彼は銃を所有する権利の熱烈な支持者だ
◆ この他、ardent opponent（熱心に反対する人）、ardent admirer/fan（熱心なファン）のように人を表す名詞を後ろに続けることが多い
His wife is an ardent feminist.
彼の妻は熱心なフェミニストだ
□ astronomy（名）天文学
（本稿は『5分間英単語』から抜粋・編集したものです。）
英語力は「知ってる単語の数」ではなく「使える単語の数」で決まる
『5分間英単語』は「英単語を使えるようになる」ということに特化した単語集です。
単語を使いこなす力が身につけば、英語の表現力が飛躍的に高まり、その結果スピーキングやライティングのスキルが大きく伸びます。
また、単語の使い方に精通することで英語の理解力も高まるので、リーディングやリスニングのスキルが伸びるのはもちろん、TOEIC®や英検®などの資格試験にも効果を発揮します。
そして何より、自分の英語に自信が持てるようになります。
『話す力が身につく 5分間英単語』（高橋敏之・著）
「使える単語」が増えるにつれて、英語力は飛躍的に伸びる
本書では、単に意味の暗記だけでは対応できない語句を深く理解して身につけることができ、最終的に「英語が使える」状態になっていきます。
本書を仕上げる頃には英語力の伸びをはっきり実感できるようになり、見える世界が変わってくるはずです。
私自身、学習用英字新聞の編集長を10年以上務める過程で数千万語に及ぶ英語を読んできて（趣味の読書も含む）、さらに仕事柄多くの学習者の方とも接してきました。
そうした経験から、特に注意が必要な語や、マスターすると英語の表現力・理解力が大きく高まるような語を優先的に選んでいます。そのため、本書で学習した方々が飛躍的な伸びを実感していただけると確信しています。
「付録の音声」を聞きながら、1回5分のトレーニングを始めよう！
付録の音声を聞きながら「1日に2ユニットずつ」を目安に進めていくと、100日間で完成する構成になっています。目次に取り組んだ日付を書き込めるので活用してください。
1ユニット当たりの学習時間は5分程度ですから、仕事や勉学で忙しい方でも取り組みやすいはずです。
できれば「起床後の10分」など、1日の中で、本書で学習する時間を決めておくのが、長続きするコツです。また、10ユニット終えるごとに「Review Exercise」で知識を確認してください。
100日間、本気でボキャブラリー学習に取り組んで、「一生もの」の英語力を手に入れましょう。
