#Y2Kファッション、#00s

2022年のファッショントレンドの代名詞といえば「Y2Kファッション」でしょう。Y2Kとは「Year2000」の略称で、2000年代前半に流行した世界的なファッションのことを言い、日本では“平成ギャル”と呼ばれる若年層女性の間で流行した厚底やミニスカート、へそ出しルックなど、露出が多く派手めなファッションが代表的でした。2022年は当時のファッションがリバイバルされ、中でも特にアームウォーマーを身に着ける女性を多く目にしました。とはいえ、単に服装がそのまま流行ったわけではありません。

いわゆる派手なギャルファッションの人だけでなく、それ以外の服の系統の人でも身につけやすい落ち着いた色味や柔らかいニット素材など、Y2Kファッションに親しみやすくなる選択肢が増えているのも特徴的でした。

#アーニャを知ると世界が平和に

2022年に圧倒的な人気を見せたアニメ「SPY×FAMLY」は、コト・モノ部門、流行語部門などでもランクインしました。「SPY×FAMLY」は2022年4月のアニメ放送開始前から話題を集めていたことが印象的です。予告映像は各SNSで網羅的に投稿され、視聴者との接点を戦略的にとり続けていたことが人気につながったと思います。

またアニメ放送後には、キャラクターの一人であるアーニャのセリフ「アーニャピーナッツが好き」や「アーニャを知ると世界が平和に」がTikTok上でも頻繁に使用されていました。アニメを見ていない人も楽しめる仕掛けにつられ、視聴者が増えたように感じます。

#純欲メイク

韓国メイクの後を追う形で中華メイクに注目が集まる中、TikTokを中心に「純欲メイク」と呼ばれる透明感やツヤ感が特徴的なメイクがトレンドとなりました。
一見するとナチュラルで薄いメイクに思われますが、目元や鼻先などをしっかり発色させるポイントメイクにこだわりがあります。これには、通称ガルクラ(ガールクラッシュ)と呼ばれる女性から人気が高い、BLACKPINKなどの“強くてかっこいい”女性KPOPアイドルグループたちのメイクにも共通しており、涙袋をぷっくりさせたり、1束ずつつけたりする部分つけまつ毛などもポイントメイクの代表です。

しかし、2022年の後半にかけては「白湯メイク」と呼ばれる、よりナチュラル要素の強いメイクが注目を集めてきており、メイクも肩の力を抜く動きに変わりつつあります。

#マインドギャル 

かつて、平成ギャルがやっていた腕を前に突き出してピースをする「ギャルピース」が流行語にランクインしました。流行の発端となったのは人気K-POPアイドル・IVEの日本人メンバーREIちゃんがSNS上でギャルピースの写真を投稿したことでした。韓国で話題になると日本に逆輸入され、SNS上で多くのZ世代がポージングするのを目にしました。