Photo by Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images
Photo by Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

TikTokやSnapchat、Instagram──今若者の人気を得ている画像・動画SNSがその存在を注視し、こぞって類似機能の実装を進める気鋭のSNSがある。米国やフランスを中心に若者の人気を博すSNS「BeReal」だ。

2020年にローンチしたBeRealは、いわば“映えない”SNSだ。通知から2分以内に写真を撮ってシェアしなければならず、フィルターなどの機能は皆無。写真はスマートフォンのインカメラとアウトカメラの両方で撮影するため、ユーザーが今どんな表情で、何を見ているかが、生々しく写るのだ。これが“映え”に疲れた海外の若者の心をつかんでいるわけだ。

とは言え、その“リアル”の面白さを理解するのが難しいという読者もいるのではないだろうか。そこでBeRealに投稿された写真の中から選りすぐりのものを紹介するTwitterアカウント「best bereals」をもとに、その魅力に迫ってみよう。

出産中や交通事故直後と見られる投稿が話題に

best berealsは9月9日にTwitter上での投稿を開始したアカウントで、1カ月もたたずに海外ユーザーを中心に48万人以上のフォロワーを持つまでに急成長している。特に反響が大きく、筆者も度肝を抜かれたのは9月13日の投稿だ。出産中と見られる女性が自身の様子を撮影したもので、インカメラの写真には若干目を見開き気味の女性、アウトカメラの写真には助産師と思わしき人物が写っている。この投稿には9月28日の時点で28万件以上の「いいね」が付いていた。

上の写真に次いで衝撃を受けたのは9月21日の投稿だ。インカメラの写真には親指を立て「サムズアップ(いいね)」をしている男性、アウトカメラの写真には交通事故を起こした直後と思われる車の車内が写っている。いやいや、全然「いいね」な状況ではないし、事故の原因がBeRealではなかったことを祈るばかりである。この投稿も大きな話題となっており、9月28日までに25万件ほどの「いいね」を集めた。