HACARUS

  • 調達額:3億9000万円
  • 合計資金調達額:13億円
  • 調達先:MTG Ventures / PARKINSON Laboratories / みやこキャピタル / りそなキャピタル / 中信ベンチャーキャピタル / 京都銀行 / 大原薬品工業 / 日本政策金融公庫

AIを使ったデータ解析サービスでヘルスケア分野、産業分野などの課題解決を行う京都発のスタートアップ。

「地球上の全ての人を120歳までお連れする」というミッションのもと、2014年にヘルスケアのAIベンチャーとしてスタート。同社の強みは、少量のデータで効率的に動作するスパースモデリングの方法論で、この技術を機械学習に利用することで従来のディープラーニングが抱える膨大な学習データの要求や、学習期における高度な演算機能といった課題の解決を試みている。またAIの意思決定を透明化にも取り組んでおり、これらの取り組みはAIが出した答えの精度ではなく、その答えを導き出した演算過程の説明が求められる医療分野において活躍が期待される。

2020年11月にはMTG Ventures、りそなキャピタル、大原薬品工業、みやこキャピタル、PARKINSON Laboratories、中信ベンチャーキャピタルから13億円の資金調達を完了した。今回調達した資金は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)および創薬支援のR&D強化、ビジネス開発・コンサルタント人材の採用、日本国内向けに開発されたAIソリューションの欧州、北米、東南アジア地域での展開に充当する予定だ。

WARC

  • 調達額:3億円
  • 合計資金調達額:7億2700万円
  • 調達先:STRIVE / イーストベンチャーズ / マネーフォワード / 他個人投資家から調達
  • 備考:マネーフォワードとは資本業務提携

2017年に設立され、スタートアップ支援事業を展開する。

主に、スタートアップ立ち上げに関わるコンサルティングサービス、M&Aアドバイザリーサービス、タレントエージェンシーサービス、スタートアップ投資を行う。

共同創業者である山本彰彦氏と石倉壱彦氏は、共にKPMGあずさ監査法人出身で、CFOとしてスタートアップを創業期からエグジットさせた経験をもつ。エグジット経験を持つ2人の創業者を筆頭に、元HRスタートアップのCOOやベンチャー特化の転職エージェントの責任者など、各領域で経験を積んだ人材が集まっており、経営課題の解決や、コーポレート領域を中心にハンズオンでの支援を実施する。

シード期から、レイター期までに渡り成長フェーズに合わせて支援を行うことができる企業は少なく、同社の強みにもなっている。また、スタートアップへの投資も進めており、これまでに「FUND BOARD」運営のKeppleなどへの投資を行なっている。

2020年11月には、マネーフォワード、STRIVE、East Ventures、個人投資家などを引受先とする第三者割当増資により、総額約3億円の資金調達を実施。今回調達した資金は、管理部門特化型の転職サービス「SYNCA」の開発および成長企業支援のための体制強化に投資する方針だ。