ノルウェーの片田舎にある工場では技師たちが、現在ウクライナの戦場で使用されている従来型砲弾の何倍も射程が長いとする砲弾を完成させようとしている。兵器メーカーの間では、数十年前からほぼ変わっていない砲弾の射程・精度・殺傷力を高めようという動きが広がっており、この研究もそうした一環で行われている。技術の進歩は、砲弾の性能をミサイル並みに高めつつも、低コストかつ短時間での生産を可能にし、ベトナム戦争以降では最大の役割を果たしている砲兵隊に劇的な変化をもたらすはずだ。最新の砲弾の中には、衛星ナビゲーションを使って目標に誘導するものや、小型ロケットエンジンで推進するものなどがあり、それらは既にウクライナやイスラエルに配備されている。英BAEシステムズや米ゼネラル・ダイナミクスといった兵器メーカーにとっての次のフロンティア(最先端領域)は、より射程が長い砲弾を作ると同時に、減少する在庫を補充するために生産スピードを高めることにある。
旧式砲弾がミサイル級に、技術革新で近代化
標準的な砲弾の射程・精度・殺傷力が向上
有料会員限定
あなたにおすすめ