新型コロナウイルス禍をきっかけに米国人の移動の仕方は変わり、その変化は長期的に持続する可能性が出てきた。一方で変わらないのは、乗用車やピックアップトラックを手元に置きたいという人々の欲求だ。コロナ前、米国の路上を走る登録車両台数は、その路上を走行する距離とほぼ同じペースで伸びていた。米国人の運転距離が長くなればなるほど、輸送するのに必要な車やピックアップトラックも増加した。コロナ下で店舗や職場が閉鎖になると、運転機会は急激に減った。それでも路上に出る車両の数は増え続けた。半導体不足の影響で車の販売台数が落ち込み、価格が高騰したにもかかわらずだ。その結果、米国人が保有する車両は増えたが、その車に乗って走行する距離は減っている。各種予想によると、この流れは恐らく変わらない。