シエナ・ジューリンさん(23)は昨年8月、白いバン「フォード・トランジット・コネクト」を購入し、それを自宅にすることにした。新しい住まいが必要だったし、大型のバンで毎日旅をするというアイデアはおとぎ話のように思えた。すぐにミズーリ州でのウエートレスの仕事を辞め、貯金を切り崩しながら西海岸を探検する計画を立てた。そうした生活は2カ月続いた。だが、カリフォルニア州でトランスミッションが壊れた。それ以来、修理にかかった5000ドル(約76万円)を取り戻すために三つのアルバイトを掛け持ちしている。それは期待していたような旅ではなかったが、それでもアパート住まいだった以前の生活より気に入っている。「全てが10倍大変」とジューリンさんは言う。「でも、全てが驚くほど素晴らしく、やりがいがある」
米で注目の車中泊生活、見た目ほどクールじゃない
住宅価格が高騰する中、車内での暮らしは合理的な選択肢のように思われるが、苦労も多い
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