ドナルド・トランプ氏は米大統領に再選されたら、米国の対ウクライナ支援を打ち切るのだろうか。同氏の発言は確かに、あたかもそうするかのように聞こえる。トランプ氏は選挙遊説でいつも決まって、ウクライナのことを米国にとってのお荷物だと表現し、ロシアとウクライナの戦争の終結に意欲を示している。同氏は交渉を通じてわずか24時間で戦争終結を実現させると約束している。また、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領への称賛と、欧州連合(EU)への否定的な態度を明確にしてきた。大統領に返り咲いた場合、トランプ氏がロシアのウクライナ支配の取り組みを暗に、あるいは直接的に容認するだろうと懸念するウオッチャーは多い。しかしトランプ氏にとって、それは簡単ではないだろう。同氏のウクライナに関する発言は、行動計画というよりも、政治的な大言壮語というべきものだと考える根拠がある。
【エッセー】トランプ氏はウクライナを見捨てるか
米大統領に返り咲くならウクライナ戦争がエスカレートする恐れも
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