文系メインの大学はどう変わった?

 文系では芝浦工業大のような大きな序列変化は起きていない。成蹊大、成城大、明治学院大、獨協大、國學院大、武蔵大からなる「成成明学獨國武」は基本的に横並びだ。

 強いていえば、10年間のあいだで武蔵大学が若干ランクアップしている。着実に、そして静かにランクアップをするのが実に武蔵大学らしい。武蔵大学はさまざまな大学が大規模な方針転換や大規模戦略を打つのに対して、変わらずにマイペースを貫いている印象。しかし、あいかわらず在学生からの満足度は高く、ちいさい大学ならではの利点を最大限に活かしている。

 加えて、10年前と比べて就活サポートもさらに充実しており、学生からの評判も良い。1年次からガイダンスが始まり、3年次は全員参加の就活キックオフセミナー(就職に対する疑問や不安を解消するセミナー)や個別面談が開催される。内定を獲得した4年生による相談コーナーもある。

「江古田駅にいるおしゃれな人は日芸生、地味な学生は武蔵生だと一目でわかる」(経済学部生)という声が昔も今も聞こえるなど、武蔵大学の日常は変わらない。