米副大統領として、カマラ・ハリス氏は南シナ海でフィリピンの巡視船に乗り込み、この海域の領有権を主張する中国の試みを「違法で無責任」だと非難した。日本から発信した際は、米国が台湾の自衛を支持することを改めて確認し、中国当局の怒りを買った。  だが、中国の習近平国家主席とのたった一度の短い会談では、ハリス氏はより友好的なメッセージを伝え、米中両国の率直なコミュニケーションを促した。  ハリス氏は上院議員と副大統領を務めた約8年間に、自身が大統領となった場合、米国の緊張に満ちた対中関係をいかにかじ取りするのかについて知る機会をほとんど与えなかった。