メガバンクに第一地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#77では、最終回として、全金融業態をカバーした総合ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
メイン先企業を最も倒産させてきた金融機関は?
りそな銀行、三菱UFJ銀行が倒産させた企業は何社?
1月下旬から始まった特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』では、これまで53回にわたり、全国47都道府県別ランキングに加え、第一地方銀行や第二地方銀行、信用金庫など金融業態別ランキングを紹介してきた。最終回の今回は、全金融業態をカバーした総合ランキングをお届けする――。
経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が厳しくなることは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに第一地銀、第二地銀、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
最終回の今回は、全金融業態をカバーした総合ランキングを取り上げる。上位には規模が大きい銀行が並んでおり、りそな銀行が5位、三菱UFJ銀行が2位となっている。
ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
それでは早速、今回の総合ランキングの結果を確認していこう。