人生が好転する会話力の磨き方、話し方の基本は「たった3つ」誰しも最大の関心事は自分自身である。相手が話題にしたいことを話題にすれば、自然と会話は続いていく(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 職場の悩みの大半はコミュニケーションだと言っても過言ではない。しかし、コミュニケーションに自信があると断言できる人はなかなかいないはずだ。誰しも、言いたいことがうまく伝えられなかったり、親しくない人との会話がはずまなかったりして、苦労した経験があるはずだ。会話の力を磨くことができたら、どれだけ人生が好転するだろう。

『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』書影『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』 藤本梨恵子著 明日香出版社刊 1760円(税込)

 著者である藤本梨恵子氏も、かつては人間関係に悩むことが多かったという。その原因として、会話について学ぶ機会がないということが挙げられている。自己流の話し方で物事がうまくいかないのは当然なのかもしれない。藤本氏の人間関係が好転し始めたのは、心理学を学び、言葉の影響力を知ってから。今では心理学を生かした会話やプレゼンの方法を発信するにまで至っている。

 本書は、コミュニケーションに悩む人のために、相手を惹きつける人の話し方を100の習慣としてまとめている。話し方の基礎から、人間関係、雑談、そして仕事やプレゼンへの応用や、魅力的な話し方の会得までカバーする充実した内容だ。心理学的な知見も交えながら、人を惹きつける話し方が必要とされる場面でのコツが多数掲載されている。

 どんな場面であっても、もっとこの人と話したいと思ってもらえるようになることは、人生を好転させる力を持つはずだ。親しい人とのコミュニケーションを円滑にしたい人や、職場の人間関係を改善したい人、効果的な商談やプレゼンテーションの仕方を身につけたい人に、幅広く本書をおすすめしたい。(池田明季哉)