「苦手な人との対話を避け、好きな人と話す時間を増やす」ことによって、コミュニケーションが上達する好循環を作れる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

レビュー

「もっとうまく話すことができたなら……」と、話し方にコンプレックスを抱くビジネスパーソンは少なくないだろう。世の中に「話し方」についてのビジネス書が溢れていることからも、それがわかる。

『人は話し方が9割』書影
『人は話し方が9割』 永松茂久著 すばる舎 1400円+税

 その中でも本書『人は話し方が9割』は、営業マン向けでもなければ、プレゼンテーションのコツを題材にしたものでもない。「大切なことを適切なタイミングで話せる人になりたい」「思っていることを正直に言えない」「沈黙の時間が怖い」などといったリアルな悩みを解決してくれる一冊である。

 本書の著者が提案する方法のひとつは、「苦手な人との対話を避け、好きな人と話す時間を増やす」ことによって、コミュニケーションが上達する好循環を作り出すというものだ。好きな人と会話すれば、会話が弾む。その結果、徐々に自信がつき、「話しづらいな」「苦手だな」と感じることが減り、より多くの人と話せるようになる――というわけだ。

 本書で取り上げられるのは、特別なシーンにおける話し方ではない。上司や家族、友人などといった身近な人たちとのコミュニケーションを円滑にするコツだ。その理由は、人前でプレゼンテーションする機会はそう多くないが、日常的なコミュニケーションは1日に何度も繰り返すものだからだという。