武蔵大学の就活事情
こぢんまりしている利点を生かして、全学生と面談するなど、キャリア支援センターの面倒見は良く、学生からの評判も良い。1年次からガイダンスが始まり、3年次は全員参加の就活キックオフセミナー(就職に対する疑問や不安を解消するセミナー)や個別面談が開催される。
内定を獲得した4年生による相談コーナーもある。「武蔵しごと塾」では、卒業生にさまざまな業種の仕事内容やこれまでの就職活動上のポイントなどを聞くことができる。
「僕の友達は面接の練習でひどく突っ込まれて、泣きそうになって帰ってきた。でも、それくらいのほうが信頼できる」(経済学部生)。OB・OGを招いたグループディスカッションや模擬面接もある。その成果は実際の就活でも発揮されているようだ。「男の場合、選り好みさえしなければ一部上場企業には入れる」(人文学部OB)といった状態に満足している学生がほとんど。そのおとなしさを買われてか、企業の評判もまずまず。
「銀行、小売、メーカー系には、『キャリア支援センター』が助けになってくれると聞いた」(社会学部生)、「頑張れば狙えるところでも、狙おうとしないことが多い」(人文学部生)、「言われて初めて動く人が多く、良くも悪くもガツガツしてない」(人文学部生)など、学生の側はややノンキな雰囲気である。