米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ前大統領は、生活費や不法移民を巡る有権者の不安を捉えて民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を破った。トランプ氏がホワイトハウスに返り咲くことで、米政府の優先政策や世界との経済関係が変化するのは必至だ。トランプ氏は2016年の大統領選に勝利して第45代大統領に就き、今回の選挙で第47代への就任を決めた。再選に失敗した大統領が返り咲くのは、1892年に2期目を決めた民主党のグローバー・クリーブランド大統領以来、米国史上2人目だ。ハリス氏が人気のないジョー・バイデン現大統領と距離を置こうと苦慮する中、トランプ氏は自身の政権1期目の方が暮らし向きが楽だったかと有権者に問いかけた。今回の激烈で費用のかかる選挙運動は、党派による米国社会の分断の深さをあらわにした。
トランプ氏、歴史的な返り咲き
米大統領が再選失敗後に返り咲くのは100年以上ぶり
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