米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は14日、足元の経済状況が良好なため、今後の利下げペースについては時間をかけて判断することができると述べた。パウエル氏はダラスでの講演で、「経済は利下げを急ぐ必要があるというシグナルを全く送っていない」と指摘。「足元で見られる経済の強さにより、慎重に決定することが可能になっている」と述べた。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は12月17~18日に予定されている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の「FedWatchツール」によると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場はパウエル氏講演前の時点で、FRBが0.25ポイントの利下げを行い、その後は利下げペースを緩めると予想している。2025年にさらに0.25ポイントの利下げが2回行われると織り込んでいる。
FRB議長「米経済堅調で慎重な利下げ判断可能」
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