全国を対象にした「40歳年収が高い会社ランキング2024」の上位に、三菱商事や三井物産などの総合商社がランクインしていることからも分かる通り、大手商社は年収が高い傾向がある。
豊田通商は業績も好調だ。今回のランキングの対象となった24年3月期は、売上高に当たる収益が10兆1889億円(前期比3.5%増)、営業利益は4415億円(同13.6%増)、純利益は3314億円(同16.6%増)と増収増益だった。純利益については、3年連続で過去最高益を更新している。
2位は推計40歳年収916.1万円で、ダイコク電機がランクイン。同社は、パチンコホール向けのシステム開発・製造・販売、遊技機の表示・制御ユニットなどの開発・製造・販売を手掛けている。
今回のランキングの対象となった24年3月期の業績を見ると、売上高が538億円(前期比69.2%増)、営業利益が120億円(同198.6%増)、純利益が84億円(同189.1%増)と、大幅な増収増益だったことが分かる。こうした好調ぶりが高年収にもつながっているといえそうだ。
歴史ある商社が4位にランクイン
トヨタ自動車は5位
3位あいちフィナンシャルグループ(FG)で、推計40歳年収は914.1万円だった。同社は愛知銀行と中京銀行の経営統合によって、2022年に設立された金融持ち株会社だ。25年1月には、両行は合併し、「あいち銀行」となる予定だ。
4位には岡谷鋼機がランクイン。推計40歳年収は903.5万円だった。同社は創業350年超の老舗企業。鉄鋼製品をはじめ、銅、アルミ、電子部材、自動車部品などの製品を取り扱う商社だ。
有価証券報告書に記載されている平均年収を比較した「平均年収が高い会社ランキング2024【愛知県】」では5位だったが、「40歳年収」では1つランクアップして4位となった。
そして5位にランクインしたのが、トヨタ自動車だ。推計40歳年収は895.8万円だった。
特筆すべきは、従業員数の多さだ。単体従業員数が7万224人と、トップ5の中で桁違いに多い。言うまでもなく、ランキング全100社でもダントツの人数だった。
推計40歳年収は900万円に届かずの5位だったが、万単位の人数を雇用しながらトップ5に入る高年収を実現しているのは、企業としてさすがの“強さ”が表れた結果だといえるだろう。
次ページ以降では、ランキング6位以降を一挙に公開する。デンソー、アイシンなどトヨタ系列の他の企業は何位にランクインしたのか。ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部)