懐に札束を入れるビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

1位はM&Aキャピタルパートナーズで2478万円!
2位は三菱商事で2091万円

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2024」を作成した。対象は対象は単体の従業員数が100人以上の上場企業(100人未満は除外)とした。従業員100人未満の会社は、少数の従業員で構成される持ち株会社などが多く、当該グループ企業の一般的な年収よりも高いケースがあるためである。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。

 はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位となったのはM&Aキャピタルパートナーズで、平均年収は2478万円だった。

 同社は中堅・中小企業をメインターゲットとしたM&A(企業、事業の合併・買収)の仲介、アドバイザリーやデータベース提供などで急成長している企業である。しかも平均年齢が32.4歳で、今回ランキングに入っている1001社の中で7番目に若い企業だ。

 実は、昨年の『年収が高い会社ランキング2023』でも1位で、平均年収3161.3万円と他社に圧倒的な差をつけていた。ちなみに昨年の数値と比べると今年は683.3万円も下がっている。

 大幅ダウンの理由は、「業績が社員の給与に反映されやすい」という同社特有の事情によるものだ。年収の大半を個人の営業成績や業績に連動した賞与が占めているため、業績が悪ければ、年収ダウンにつながってしまう。

 同社は2024年7月30日に発表した24年9月期の決算説明資料の中で、「成約件数は前年同期比+30.7%と大きく増加し過去最高を記録するも売上・利益は前年の超大型案件の反動で昨対比減少」したと語っている。

 このコメントからも去年の超大型案件の影響による好業績が平均年収3000万円超えに影響していたことがうかがえる。

 2位は、大手総合商社の三菱商事だ。年収が高い会社ランキング上位の常連で、平均年収は2091万円。従業員数は5421人、平均年齢は42.7歳だ。

 同社は24年夏のボーナスが高額だったことが話題になった。日本経済新聞社がまとめた24年夏のボーナス調査(7月2日時点)によると、支給額は641万8800円だ。

 ダイヤモンド編集部では24年1月、独自取材を通して、三菱商事はもちろん、本ランキング5位の三井物産を含む5大商社の給与事情を探り記事にまとめている。

 詳細は、『賞与だけで1000万超え!三菱商事、伊藤忠など商社の「驚きの給料事情」を徹底解明』を参照してほしい。