米広告大手のオムニコム・グループは、米同業インターパブリック・グループの買収に向けた交渉が進んだ段階にある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。買収が実現すれば、世界最大の広告会社が誕生することになる。一部の関係者によると、買収は早ければ今週中にも発表される可能性がある。協議中の取引の正確な条件は不明だ。一部の関係者によれば、買収は全額株式交換によって行われ、インターパブリックの企業価値は負債を除いて130億~140億ドル(約1兆9490億~2兆0990億円)になる見込みだという。インターパブリックの時価総額は6日時点で約110億ドルだった。両社の2023年の数字に基づくと、合併後の新会社の売上高は200億ドル以上になる。