ドナルド・トランプ次期米大統領は先週、日本製鉄による150億ドル(約2兆2700億円)でのUSスチール買収を阻止するとしていた大統領選中の公約を、重ねて明言した。コート内のボールはジョー・バイデン大統領の側にあるが、残り時間は少ない。バイデン氏が任期最後の日々に買収を承認すれば、米国への貢献を果たすことになる。トランプ氏は自身が立ち上げたソーシャルメディアの「トゥルース・ソーシャル」に、「われわれは一連の税制優遇措置と関税によって、USスチールを再び強く偉大な企業にする」「大統領として、この買収の成立を阻止するつもりだ。買い手企業は覚悟しておけ!!!」と投稿した。何がこの発言を促したのかは分からないが、日本の石破茂首相が最近バイデン氏にこの買収の承認を求めたことを、トランプ氏は耳にしたのかもしれない。
【社説】日鉄のUSスチール買収計画、正念場のバイデン氏
米国の利益となる日本製鉄の提案を承認すべきだ
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