米小売り最大手ウォルマートは今年、地域の複数の店舗を統括するマネジャーの報酬を大幅に引き上げ、成績優秀者の報酬が年60万ドル(約9400万円)を超えるようにする。ウォルマートは先ごろ地域責任者に、ボーナス(賞与)と株式報酬を引き上げると伝えた。こうした管理職が同社の成功にますます重要になっていることを示す動きだ。一方で、オフィス勤務の従業員の特典は減らし、在宅勤務の段階的廃止、一部の報酬の削減、大半の店舗従業員と同じ医療保険プランへの移行などを実施する。人件費と優先事項のかじ取りの仕方が浮き彫りになる。小売業や飲食業では幹部の補充を巡る競争が激しいが、一部のホワイトカラーの求人は干上がりつつある。