ドナルド・トランプ米大統領は18日、政権の移民強制送還計画に一時差し止め命令を出した連邦地裁判事の弾劾を求めた。これに対して連邦最高裁判所のジョン・ロバーツ長官は、判事の弾劾は建国以来の法的慣行に違反するものだと断じた。ロバーツ長官は声明で「2世紀余りにわたり、弾劾は司法判断を巡る意見対立への適切な対応ではないことが確立されてきた」と指摘。「通常の上級審の審理プロセスは、そのために存在する」と述べた。トランプ政権は先に、18世紀に成立した「敵性外国人法」に基づき、ベネズエラの犯罪組織の構成員だとして250人余りを最小限の手続きで強制送還した。ジェームズ・ボースバーグ地裁判事は、こうした政権の動きに異議を唱える訴訟を審理している。
トランプ氏、判事弾劾を要求 米最高裁長官が批判
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