ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナとの和平への道筋でロシアの方が容易な相手だと主張していた。だがウラジーミル・プーチン露大統領と18日に行った電話会談では、ロシア政府がこれまでのところより大きな障害となっていることが改めて浮き彫りになった。トランプ氏が今直面している問題は、プーチン氏に譲歩を迫るため実質的な圧力をかけるか、それともウクライナ政府からすでに引き出した以上の妥協を引き出そうとするか、どちらの道を選ぶかということだ。トランプ氏との電話会談で、プーチン氏はウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を1カ月停止し、恒久的な停戦に向けた交渉を継続することに同意した。しかし、成果はトランプ氏が目指していたものよりはるかに乏しく、ウクライナが先に同意した30日間の無条件停戦には全く及ばないものだった。