著名投資家レイ・ダリオ氏(75)は、自身が創業した米ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエーツの残りの全株式を売却し、同社の取締役を退任した。これにより、同社の激動の移行期に幕が下りた。ブリッジウォーターは先週、顧客宛ての書簡で、カリスマ的な資産家のダリオ氏が保有していた残りの同社株を買い取ったと述べた。事情に詳しい複数の関係者によると、その後ブリッジウォーターはブルネイの政府系ファンドに数十億ドル規模の取引で新株を発行した。このファンドはブリッジウォーター株約20%を取得した。いずれの取引もこれまで報じられておらず、ブリッジウォーターの書簡でもブルネイ投資庁(BIA)については触れていなかった。関係者の一部によると、この政府系ファンドは長年の投資家で、ブリッジウォーターのファンドに投資していた資金を同社の株式投資に移した。