米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は29日、FRBが12月の3回目の利下げに向けて順調に進むと想定していた投資家に対し、単刀直入なメッセージを送った。そう簡単にはいかない、と。パウエル氏はこの日、中央銀行関係者がよく用いる謎めいた曖昧な表現に隠れるのではなく、連邦公開市場委員会(FOMC)内の意見対立を強調し、6週間後の利下げが既定路線だという考えを否定することに努めた。「むしろ、それとはほど遠い」と同氏は述べた。パウエル氏の率直な発言は、個人消費が堅調な一方で雇用が急減速している経済状態をどう解釈するかについて、FRB内の意見の隔たりが大きくなっていることを反映している。
FRB「12月利下げ」は際どい判断に 消極姿勢強まる
パウエル議長は追加利下げを既定路線と見なさないよう強く警告 FOMC内で見解分かれる
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