フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、若者の通過儀礼として兵役制度の概念を復活させようとしている。拡張主義的なロシアに対抗するため、欧州を戦時体制に置く広範な取り組みの一環となる。マクロン氏の計画は、概念としては冷戦時代をほうふつとさせるものとなっている。当時は欧州の多くの国で成人に達した国民に軍事訓練を受けることが義務付けられていた。だが実際には、今回の新たなプログラムは21世紀に合わせて調整され、現時点では兵役が義務付けられることはない。大量の犠牲者を伴う可能性のある激しい戦争に若い世代を送り出すという考えに、多くの国民が反対している中、兵役を志願制とすることは欧州の現在の政治的現実を反映するものとなる。フランスでは1997年に徴兵制が廃止されている。
仏、志願制の兵役復活へ 対ロシア念頭
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