米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の未来を左右する買収合戦が混迷を深めている。メディア大手パラマウントはWBDの弁護団に宛てた1日付の書簡で、動画配信大手ネットフリックスが提示した買収案を批判した。ネットフリックスの世界的な市場支配力を考慮すると、同社への事業売却は国内外の規制上の問題のため「決して成立しない」可能性が高いと指摘した。パラマウントはまた、1日の第2回入札ラウンドに参加したネットフリックスとケーブルテレビ(CATV)大手コムキャストの提案と比べて、自社の買収案が規制承認への最もクリーンな道筋を提供していると主張した。事情に詳しい複数の関係者によると、WBDは買い手候補に対して4日中に再び入札を行うよう求めており、今月末までに入札プロセスを完了することを目指している。