沖縄県が5年連続1位
しかし上位県でも幸福度は下がっている

 幸福度が最も高いのは、沖縄県(65.8点)だった。5年連続で首位を守っている。2位は佐賀県(62.9点)、3位に愛知県(62.8点)が続く。

 注目すべきは、ほぼ全地域が前年より点数が下がっていることだ。唯一、愛知県だけが前年の62.3点よりも0.5ポイント上昇したが、それ以外の都道府県はマイナスとなった。

 つまり今年は、「上がった県」が上位に並んだというよりも、下がり幅が比較的小さかった地域が相対的に順位を上げたといえる。

 1位の沖縄県も前年72.2点から6ポイント以上低下している。それでもトップを維持した背景には、どのような影響が考えられるのだろうか。

 田中社長は、「沖縄県は家族や地域のつながりが強い。移住しても、最終的には沖縄県に戻る人が多いのも特徴だ。たとえ困難な状況でも、県民同士が協力し合い、気にしすぎない県民性も影響しているのではないか」と見解する。

 一方、前年上位だった県の多くが大きく順位を落とした。和歌山県は前年4位(69.6点)から25位(59.0点)へ、富山県は前年39位(64.0点)から最下位(54.1点)へと順位を下げた。

 田中社長は「全国的に点数が下がる中で、各県の点数の下がり幅によって順位が上がる県もあれば、大きく下がる県もある。順位に一喜一憂するのではなくなぜ下がったのかを本気で分析し、対策を検討することが重要といえる」と説明する。

 住民が日常の中で「幸せだ」と感じられる環境を、どのように維持し、立て直すのか――。今回の幸福度ランキングは、数字の上下以上に、日本社会が直面する課題を映し出す結果となった。

 私たちは今、何をもって「幸せ」としているのか。改めて考えてみたい。

(フリーライター 西嶋治美)

都道府県「幸福度」ランキング2026【47都道府県・完全版】を読む