個人投資家がこのエピソードから学べる3つの教訓
シゲルさんのこの潔い決断から、私たちは以下の3つの教訓を得ることができます。
❶「理由探し」に時間を使いすぎない:株価が動くとき、必ずしも即座に理由が判明するわけではありません。ニュースが出るのを待っていては、絶好の買い場を逃すこともあります。
❷需給の歪みに注目する:「理由がないのに安い」ということは、企業の価値が変わっていないのに価格だけが下がっている状態、つまり「バーゲンセール」である可能性が高いということです。
❸自分の直感を育てる:膨大な経験に裏打ちされた直感は、時に最新のAIやニュースサイトよりも正確です。日々の相場を漫然と眺めるのではなく、「体感」として市場の温度感を蓄積していくことが大切です。
熟練の感覚は「静かな自信」を生む
「理由はない」と言い切れる背景には、自分の相場観に対する揺るぎない自信があります。理屈に頼りすぎると、予期せぬ動きに直面した際、パニックに陥りやすくなります。
シゲルさんのように、市場のゆらぎを「そういうものだ」と受け入れ、淡々とチャンスを拾いに行く。そんな「相場との距離感」を身につけることが、長く生き残り、利益を積み上げるための秘訣なのかもしれません。
次に「理由のない下落」に出会ったとき、一呼吸置いて、自分の中の“相場の匂い”を確かめてみてはいかがでしょうか。
※本稿は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。











