投資に「唯一の正解」を求めてはいけない

多くの投資家は「Aというニュースが出たからB円まで上がるはずだ」という、算数のような明確な答えを求めがちです。しかし、シゲルさんはこう釘を刺します。

「“こうだから必ずこうなる”なんて答えがあるなら、誰でも儲かってるわ。大事なのは、“なんで下がったのか”を、自分の頭で毎回ちゃんと考えることや

もしマーケットに絶対的な正解があるなら、AIや専門家だけが勝ち続け、私たちの入る隙はありません。答えがないからこそ、そこに「ゆらぎ」が生まれ、個人投資家にもチャンスが巡ってくるのです。

思考を止めないことが最大の武器

株価が予期せぬ動きをしたとき、誰かに正解を教えてもらおうとするのは「思考停止」の始まりです。

「なぜ下がったのか」という仮説を立てる。それは「一時的な需給の乱れ」か、それとも「本質的な悪化」かを判断する。その判断をもとに、持ち続けるか、買い増すか、撤退するかを決める。

このプロセスを繰り返すことでしか、投資家としての「地力」は鍛えられません。「理由はないけれど、誰かが売っている」。その現実をありのままに受け入れ、自分なりの答えを導き出す。そんなタフな思考習慣こそが、荒波の相場であなたを守る最強の防具になるはずです。

※本稿は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。