S&P500が最高値を更新したものの、日経平均が乱高下している。物価高も止まらない。一体、これからの投資戦略をどうすればいいのか? そんななか、ベストセラー『お金の大学』の両学長に絶賛されているのが『JUST KEEP BUYING』の著者が書いた全米ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。本書から一部を抜粋して特別公開する。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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「1%ルール」に基づくキャリア選択
本書で私はこう述べた。
簡単に言うと、機会費用とは「何かを選択することであきらめなければならなくなる、他の選択肢」のことだ。
しかし、機会費用が変化したことはどのようにして知ればいいのだろう?
そして、これは「富の階段」とどう関係しているのだろうか?
本書では、6つの資産レベルに分けた「富の階段(ウェルス・ラダー)」という新しいフレームワークを紹介した。
ここで言う「資産」とは、資産から負債を引いたものだ。
つまり資産とは、あなたが持っているすべての「資産」(不動産資産、金融資産、現金等)から、すべての「負債」(住宅ローン、学資ローン、クレジットカードローン等)を差し引いたものだ。
・レベル1(資産1万ドル〈約150万円〉未満)――生存戦略
・レベル2(資産1万ドル〈約150万円〉以上~10万ドル〈約1500万円〉未満)
――教育&スキル戦略
・レベル3(資産10万ドル〈約1500万円〉以上~100万ドル〈約1億5000万円〉未満)
――投資戦略
・レベル4(資産100万ドル〈約1億5000万円〉以上~1000万ドル〈約15億円〉未満)
――起業戦略
・レベル5(資産1000万ドル〈約15億円〉以上~1億ドル〈約150億円〉未満)
――事業拡大戦略
・レベル6(資産1億ドル〈約150億円〉以上)――資産防衛戦略
各レベルは10倍で区切られている。
下の図表は、これらの資産レベルとそれぞれの資産総額を示したものである。

本書では、支出と富の階段の関係について触れたとき、「0.01%ルール」を紹介した。
このルールは、富の階段を登っていくにつれ、お金をどう使うべきかという指針を示すものだ。
「1%ルール」に基づくキャリア選択とは?
だがお金を稼ぐとなると、この割合はもう少し高くする必要がある。
たとえば、収入にも0.01%ルールを当てはめた場合、レベル1(資産1万ドル未満)では、1ドル(あるいはそれ以下)の追加収入があるかどうかに基づいて収入に関する意思決定を下すべきということになる。
これは、私たちのパーソナル・ファイナンスに変化をもたらすにはあまりにも額が小さすぎる。このため、この割合はもう少し高くしなければならない。
適切な割合とは?
それは、資産の1%だ。
ある収入機会があなたの資産を1%以上増やす可能性があるなら、それを利用すべきだ。そうでない場合は、その機会はあきらめる。
これを「1%ルール」と呼ぶ。
この1%ルールのアイデアは、本書で引用したエリック・ジョーゲンソンのブログ記事から着想を得たものだ。
その記事の中で、ジョーゲンソンは私の富の階段のフレームワークと、それをキャリアにどう応用できるかについて説明している。
1%ルールに従って富の階段を登っていく際に検討すべき、キャリアの選択肢をいくつか紹介しよう。
・レベル1(資産1万ドル未満)――時給労働。資産の1%=10ドル以上~100ドル未満
・レベル2(資産1万ドル以上~10万ドル未満)――技能労働。資産の1%=100ドル以上~1000ドル未満
・レベル3(資産10万ドル以上~100万ドル未満)――キャリアアップ、副業、少額投資。資産の1%=1000ドル以上~1万ドル未満
・レベル4(資産100万ドル以上~1000万ドル未満)――キャリア転換、起業、中規模投資。資産の1%=1万ドル以上~10万ドル未満
・レベル5(資産1000万ドル以上~1億ドル未満)――事業拡大、大規模投資。資産の1%=10万ドル以上~100万ドル未満
・レベル6(資産1億ドル以上)――企業体(エンタープライズ)の構築、大規模投資。資産の1%=100万ドル以上








