株価の変動にかかわらず、注目され続けている本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、『お金の大学』著者の両学長にも絶賛されている全米ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段 ―― 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』についてライターの前田浩弥氏がレポートする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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「年収が上がれば、お金の悩みはなくなる」と思っていた
「年収が1000万円を超えれば、お金の悩みはなくなるのに」
「年収が3000万円もあったら、好きなことを好きなだけして暮らせるだろうなぁ」
「年収1億円ともなろうものなら、一生、お金の心配なんてしなくていいだろう」
20代のころ、私はこんなふうに考えていた。
大学を卒業し、書籍の編集プロダクションで働き出した当初、私の年収は260万円だった。
私やまわりの人たちの「お金の悩み」は、とにもかくにも「お金がない」の1点であり、「どうやって生活するか」が最大のテーマだった。
「もっと収入が上がれば、人生を豊かにするお金の使い方ができるのに」と思っていた。
20代後半で転職し、年収は2倍弱に跳ね上がった。
休日にはギャンブルに勤しむ私の悩みは、収入が上がったとて変わることはなかったが、賢明な生活を送っているまわりの人たちの「お金の悩み」は、転職前にまわりにいた人たちと比べて、少し違っていた。
「今月をどうやって乗り切るか」という悩みを抱えている人は私以外にはほとんどおらず、
「今の生活を維持するお金はあるが、家・教育・老後と大きな支出は続く。貯蓄・投資は今のペースで本当にいいのか」
「より効率的な資産運用の方法はないのか」
「資産を減らさず守るにはどうすればいいのか」
といったような、私からすれば「一段階も二段階も上の悩み」を抱えていたのだ。
ステージが上がれば「そのステージ特有」の悩みが生じる
悩みは尽きることがない。ステージが上がれば上がったなりに、そのステージ特有の悩みが生じる。
かつて私は、「年収が1億円あれば、お金の悩みなんてなくなるのだろう」と考えていた。
しかし現実は違う。
年収260万円には年収260万円なりの、年収500万円には年収500万円なりの悩みがあるように、年収1億円には年収1億円の悩みがある。
資産レベルに応じて「ファイナンス戦略」を変える
『THE WEALTH LADDER 富の階段』では、資産レベルを6つのレベルに分け、それぞれのレベルに異なる資産戦略を提示している。
レベル1(資産1万ドル未満) 生存戦略
レベル2(資産1万ドル~10万ドル) 教育&スキル戦略
レベル3(資産10万ドル~100万ドル) 投資戦略
レベル4(資産100万ドル~1000万ドル) 起業戦略
レベル5(資産1000万ドル~1億ドル) 事業拡大戦略
レベル6(資産1億ドル以上~) 資産防衛戦略
このように富をレベル分けすると、富の階段を登るにつれて自分のファイナンス戦略がどう変化するかを、想像しやすくなる。
『THE WEALTH LADDER 富の階段』は、今抱えている「お金の悩み」が、「次の資産レベルへ進むための課題」なのだと教えてくれる一冊だ。
そして同時に、それぞれのレベルで抱える「お金の悩み」に応えてもくれる。
私も40歳を超えた。
いつまでもレベル1の「生存戦略」に四苦八苦している場合ではない。
遅まきながら『THE WEALTH LADDER 富の階段』を参考に資産の土台を築き始め、少しずつ「富の階段」を登り始めたところだ。








