物価高が止まらない。金利も上がっている。これからの投資戦略をどうすればいいのか?
今、『お金の大学』両学長に絶賛されている投資・マネー本がある。ベストセラー『JUST KEEP BUYING』の著者ニック・マジューリ氏が書いた全米ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段 ―― 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』である。今回は「老後に不幸になる人の特徴」について、本書の一部を抜粋して特別公開する。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

不幸な老後Photo: Adobe Stock

資産戦略で大切なこと

 本書では、富の階段を登るためにどうやって資産を増やすかについて様々な戦略を紹介したが、データはそのおもな手段が収入であることを示唆している。

 アメリカの世帯収入の中央値を見ると、富の階段の上位にいる世帯は、下位にいる世帯よりも収入が多いことがわかる。

 中央値とは、データを小さい順または大きい順に並べたときにちょうど真ん中に位置する値のことだ(これに対し、平均値はデータの合計をデータ数で割ったものである)。

 この場合、それは富の階段の各レベル(資産レベル)の世帯の典型的な収入を表している。

 次の図表は、2022年のアメリカの世帯収入の中央値を示している(この数字は収入と資産の両方の情報が掲載されている「2022年アメリカ消費者金融調査」に基づいている)。

資産レベル別の収入の中央値

老後に不幸になる人の特徴

 ご覧のとおり、各資産レベルにおける世帯収入の中央値は、レベルが上がるにつれて増えている(なお、このグラフではレベル6世帯は額が大きすぎるため除外している)。

 このグラフは、「収入」と「資産」がともに上昇する傾向にあることを示している。
 収入が高いのに資産が少ない、あるいは収入が少ないのに資産が多いというケースは稀である。

「支出」ばかりに目がいく人は、過度の節約に走り、なかなかうまくいかない。
 老後に不幸になる人は支出ばかりを気にしすぎる傾向がある。
 だが、老後に不幸にならない人は「収入」と「資産」がともに上昇する傾向をつかみ、それに基づき行動を変えている。