コンビニ弁当を買うとき、なんとなくカロリー表示を見て選んでいる――でも実は、選び方にはもう少し考えるべきポイントがある。医師が教える、コンビニで「最強の食事」を組み立てるための、シンプルな2つの基準とは。
東京農業大学で栄養について長年研究し、医師としても活動する田中越郎氏の著書『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』からヒントを探る。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

【医師が教える】コンビニでご飯を買う時に気をつけること・ベスト2Photo: Adobe Stock

「濃い味付け」は、品質の低さを隠すためかもしれない

コンビニ食品を手に取るとき、多くの人は価格や見た目、カロリーを見て選ぶ。
しかし著者が提案する一つ目の基準は、少し意外なものだ。
味付けがなるべく薄いものを選ぶこと。

なぜか。
食品の品質と味付けの濃さは、反比例する傾向があるとされているからだ。
高品質な素材は、薄味でもおいしく感じられる。
一方、素材の質が低い場合は、濃い味付けでそれを補う必要がある。
「やたら濃い味のもの」は、それだけ素材の質に頼れていないサインかもしれない。

「何が多くて、何が少ないか」を意識して選ぶ

コンビニの食品において、「最強の食事」を選ぶためのポイントは2つです。
1つは食品学的な面から、味付けがなるべく薄いものを選ぶこと。食品の品質と味付けの濃さとは反比例します。高品質の食品は薄味でも大丈夫ですが、低品質の食品は薄味だとおいしく感じません。そこで質が悪い場合は、濃い味付けにしてあります。
もう1つのポイントは、栄養学的な面から、たんぱく質と食物繊維が多く、かつカロリー(脂肪と炭水化物、特に脂肪)と塩分が少ない食品を選ぶことです。これをコンビニ弁当1個でクリアするのは、なかなか困難です。そのため、コンビニで食品を買うときは単品を組み合わせるのがベストです。

二つ目の基準は栄養面だ。
たんぱく質と食物繊維が多く、脂肪・炭水化物・塩分が少ないものを選ぶというものだ。
これを聞いて、「それならコンビニ弁当を一つ選べばいい」と思うかもしれない。
しかし著者は、それは「なかなか困難」と言い切る。

コンビニ弁当は、手軽さと満足感のために、脂肪や炭水化物が多くなりがちな構成になっている。
一つの弁当でバランスを取ろうとするより、単品を組み合わせる方が、栄養バランスをコントロールしやすいというのが著者の提案だ。

「弁当1個」より「単品の組み合わせ」が賢い選び方

たとえば、おにぎり1個+サラダチキン+野菜サラダ、のような組み合わせであれば、
たんぱく質と食物繊維を確保しながら、脂肪と塩分を抑えやすくなる。
弁当を1個買うより、単品を3~4点選ぶ方が、栄養的な自由度は高い。

毎回完璧に揃えるのは難しいかもしれないが、
「薄味のものを選ぶ」「たんぱく質と野菜を必ず入れる」という2点を意識するだけで、コンビニ食の質は変わってくる可能性がある。
ただし、コンビニ食を主食にすることが続く場合は、栄養バランスが偏りがちになることも念頭に置いておきたい。

次にコンビニに寄ったとき、弁当1個ではなく「たんぱく質+野菜の単品組み合わせ」を試してみることだけでいい。

(本記事は、書籍『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)