人生で「最悪」と感じる状況も、出口のあるトンネルのように必ず通過し解決に向かいます。パニックに陥った時は、「なんとでもなる」と自分を信じ、「ぼちぼち行こうぜ」と肩の力を抜いてみましょう。抗いすぎると状況が悪化することもあります。時間が経てば勝手に事態は落ち着くため、今は無理に解決しようとせず、心穏やかに過ごすのが大切です。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】たいていの困難を乗り越えられる…たった2つの魔法の言葉Photo: Adobe Stock

たいていの困難は、この言葉で乗り切れる!

今日は「最悪な時は、この言葉を信じて」というテーマでお届けしたいと思います。

人生には、「最悪だ」「どうしてこんなことになってしまったんだ」と思い悩む時があるものです。とんでもなくひどい目に遭っていたり、もうどうにもならないと感じたりする時、私は頭の中で思い浮かべるようにしている言葉があります。

それは、「なんとでもなる」と「ぼちぼち行こうぜ」という2つの言葉です。

真っ暗なトンネルの中でパニックにならないために

大変な事態に陥っている時というのは、どれくらいの長さがあるのか分からない、真っ暗なトンネルの中に一瞬でワープしてしまったような状態です。その真っ只中にいる時は、どこに向かってどれだけ歩けば出口があるのか分からず、パニックになったり、悲しくなったり、「もうどうにもならない」と感じてしまうでしょう。

しかし、それはあくまで「トンネル」なのです。入口と出口が必ずあるので、てくてくと歩いていけば、いつかは出口にたどり着きます。これまでにも大変なことはいろいろあったと思いますが、解決してきたいくつもの経験があるはずです。

つまり、なんとでもなるし、どうにでもなって、今のあなたがいるのです。だからこそ、その事実を信じてみてください。

「ぼちぼち行こうぜ」に込められた意味

実際に物事は「なんとでもなる」ものですが、そうなるまでには多少の時間がかかります。ある時突然解決することもあれば、じわじわと良くなることもあります。

今すぐどうにかなるわけではないので、「今日は諦めてしまおう」と思っても大丈夫です。すぐに解決策を思いついたら実行すればいいですが、思いつかない時は何もしなくたって、そのうち何とかなりますし、勝手に事情が変わることもあります。

ちなみに、「ぼちぼち行こう」という言葉は、私の亡くなってしまったパートナーから教えてもらった言葉であり、私のクリニックの標語にもなっていました。

この「ぼちぼち」というのは、「行き先をあまり考えず、なんとでもなるのだから、とりあえず歩ける範囲で歩きましょう」といった、のんびりとした感覚です。動きたくなければ、その場で座っていてもいいわけです。とても良い言葉だと思っています。

抗わず、時間が解決するのを待つ

世の中のことは、ほとんどがなんとでもなります。どうにもならない時は自分の寿命が尽きる時くらいですが、それは誰にでも訪れる終わりなので仕方がありません。たいていのことはなんとでもなるのですから、あまり気にせずにやっていくのが良いのではないでしょうか。

むしろ、なんとかしようと抗いすぎると、かえって状況が悪くなることの方が多いものです。パッと思いつかない限りは、「とりあえず、なんとでもなるわ」と思っておくのが一番です。

私自身、最悪の事態になった時は、「なんとでもなるわ、そのうち過ぎるわ」と思って、ふて寝をしてしまうことが多いです。ある程度時間が経たないと、方向性やどうなるのかは見えてこないので、最悪の事態が発生した時にあれやこれやと考え込んでも仕方がない。そう割り切るのです。

全ての物事は落ち着く方向へ動く

全ての物事は、落ち着く方向へと動いていきます。これは世の中の摂理です。しんどい時は改めて、「なんとでもなるさ」「ぼちぼち行こうぜ」と自分に言い聞かせてみてください。

小さくつぶやいてもいいですし、周りに誰もいなければ大声で叫んでも構いません。これまでも、そうやって乗り越えてこられたはずです。きっと大丈夫ですよ。