「なぜこの銘柄はすぐに失速し、あの銘柄はずっと上がり続けるのか?」――投資家なら誰もが抱く疑問の裏には、「出来高の大きさ」と「買っている投資家の質」という決定的な違いが隠されています。XなどのSNSで話題の急騰株に飛びついて、痛い目を見た経験はありませんか? 一時的なお祭り騒ぎで終わらず、着実に資産を増やすための“本当に強い銘柄”を見極める法則を解き明かします。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。

株価上昇が期待できる“お宝銘柄”の見つけ方・ベスト1イラスト:ひらのんさ

“お宝銘柄”はどう見つける?

株式投資において、「なぜこの銘柄はすぐに失速し、あの銘柄はずっと上がり続けるのか」と疑問に思うことはありませんか?

実は株価のトレンドが継続するかどうかは、「出来高の大きさ」「買っている投資家の質」に隠されています。資産を大きく増やすための法則をひもといてみましょう。

株価上昇のカギを握る「機関投資家」の存在とは?

株価が力強く上昇してトレンドを作るためには、莫大な資金を動かすプロの「機関投資家」の参戦が不可欠です。しかし、彼らはどんな銘柄でも無差別に買うわけではありません。

出来高が増えるためには、逆説的ですが、多くの投資家が多額の資金を投入しても、売買が成立するだけの“出来高の大きさ”が求められます。また、機関投資家が買いに入る場合、1日で株を買うことはなく、何日かに分けて株を買うので、株価の上昇トレンドが継続しやすいです。
――『5年で1億貯める株式投資』より

巨額の資金を運用する機関投資家は、流動性が低い(日々の出来高が少ない)銘柄には手を出せません。自分が買うことで株価が急激に上がりすぎたり、売りたい時に売れなかったりするからです。

逆に言えば、日頃から十分な出来高がある銘柄に彼らが目をつければ、数日~数週間に分けて継続的な買いが入るため、きれいな右肩上がりのトレンドが生まれやすくなるのです。

「短期志向の投資家」が群がる銘柄はなぜ危険か?

では、私たちが実際に銘柄を選ぶ際、具体的にどのような点に気をつけるべきでしょうか。

短期的な利益を狙う個人投資家ばかりで混みあっている銘柄ではなく、できるだけ1年とか2年といった中長期視点での投資家が「保有したい」と思う銘柄を選ぶことが重要です。なぜなら、短期的な利益を狙う投資家ばかりだと、ひと通り買ったあとの買い手が不在になってしまうからです。
――『5年で1億貯める株式投資』より

SNSなどで話題になり、短期志向の個人投資家が一斉に群がる銘柄は、一時的にお祭りのように急騰します。しかし、彼らの目的はあくまで「すぐに売って利益を確定する」ことです。そのため、熱狂が一度冷めてしまうと、次に高値で買ってくれる人が誰もおらず、株価はあっけなく急落してしまいます。

本当に強い銘柄を見つけるためのノウハウは、「自分が買った後に、誰が買ってくれるのか」を想像することです。目先の激しい値動きに惑わされるのではなく、機関投資家のような中長期プレーヤーが腰を据えて買いたくなる「業績と十分な出来高」をともなった銘柄を選ぶこと。

これが、株式投資で着実に資産を築くための王道といえるでしょう。