7月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想とほぼ一致し、連邦準備制度理事会(FRB)に対する来月の利上げ圧力は和らいだ。しかし、来月の政策会合以降の見通しを巡る不透明感が大きく解消されたわけではない。今夏は月次のインフレ指標が重要性を増している。当局者は、利上げなしでインフレが低下するという見通しを維持できるのか、それともインフレ抑制のために利上げが必要なのかを見極めようとしている。6月と7月のデータは、当局者にそうした見通しの放棄を迫るような価格上昇圧力の広がりを示唆していない。先週発表された米雇用統計も、金融引き締めを正当化する根拠にはほとんどならなかった。雇用統計では労働需要が再び加速している兆候はみられなかった。仮に労働市場が一段と強まっていれば、インフレ抑制のために金利が十分に引き締め的でないとの懸念が高まっていた可能性がある。