健康診断で放置しがちな「高血圧」や「コレステロール」。実は体内では、体を守るはずの免疫細胞が“ある勘違い”を起こし、命に関わる悲劇の連鎖を生み出しています。修復材料であるはずの物質が、なぜトラブルメーカーに豹変するのか? 著書『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』をベースに、血管内で起きるパニックのメカニズムと、突然死を防ぐ防衛策に迫ります。
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動脈硬化は「免疫の勘違い」から始まる?
悪玉コレステロールが牙をむく瞬間
健康診断で「血圧が高め」「コレステロール値が基準オーバー」と指摘されても、自覚症状がないため放置している人は少なくありません。
しかし、私たちの体の中では、この2つの要因が組み合わさることで、命に関わる恐ろしい現象が静かに進行しています。
血管の修復材料が、まさかのトラブルメーカーに
血管が硬く、もろくなる「動脈硬化」。その発症メカニズムは、単に血管にゴミが溜まるという単純なものではなく、実は非常にドラマチックかつ悲劇的なものです。
あり余ったコレステロールが引き起こす動脈硬化のプロセスは、まるで悲劇的な連鎖反応のようです。高血圧などで傷ついた血管の壁を修復するには、材料としてコレステロールが必要です。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より
日々のストレスや塩分の摂りすぎで血圧が上がると、血管の壁には細かい傷がつきます。その傷を直すための“絆創膏”のような役割として、コレステロールは欠かせない材料です。
ここまでは正常な生命活動なのですが、血液中にコレステロールが過剰に存在していると、事態がおかしくなり始めます。
ところが、このコレステロールが修復現場であるはずの血管壁の「内部」にまで深く入り込みすぎると、事態は一変します。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より
修復に必要な量を超え、余分なコレステロールが次々と血管の壁の奥深くへと入り込み、渋滞を起こすように不法投棄されてしまうのです。



