体を守るはずの「免疫細胞」が暴走する

壁の内部にコレステロールが溜まると、私たちの体を守る防衛システムが、予期せぬ行動に出ます。

体内の“免疫パトロール隊”である白血球が、「異物が侵入したぞ!」と勘違い。白血球の一種であるマクロファージ(脳で働くミクログリアの仲間)が、このコレステロールを敵とみなして、必死に食べはじめます。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

よかれと思って集まった免疫細胞(マクロファージ)が、大量のコレステロールを外敵と見なして次々と飲み込みます。やがて限界を迎えてパンパンになったマクロファージは死滅し、その残骸が血管の壁にドロドロの塊(プラーク)となって蓄積していきます。これが、血管を詰まらせる動脈硬化の正体です。

この「悲劇の連鎖」を断ち切るには、第一に血管を傷つける「高血圧」を防ぐこと、第二に壁に入り込む「余剰コレステロール」をコントロールすることです。減塩や適度な有酸素運動といった日々の基本習慣が、血管内の“パニック”を未然に防ぎ、あなたを突然死のリスクから救う最大の防衛策となります。