巨額の資金を動かす機関投資家が、ビッグデータを駆使する現代。個人投資家は勝ち目がないと諦めていませんか? 実は高度な分析システムを持たずとも、プロに立ち向かう最強の武器は、私たちの「日常」に潜んでいます。著書『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』をベースに、大きな波に乗る有望銘柄を見つけるヒントを紐解きます。

【プロの視点】最新のビッグデータ投資に、個人投資家が勝つ方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

最新のビッグデータ投資に
個人投資家が勝つ方法

機関投資家が膨大なデータを駆使して市場を分析する中、「個人投資家はどう立ち向かえばいいのか?」と悩む人は多いでしょう。

しかし、高度な分析システムを持っていなくても、投資のヒントを掴む強力な武器は私たちの「日常」に潜んでいます。

プロが使うデータと
個人投資家の「肌感覚」

最近は企業の財務情報以外のデータ、例えばクレジットカードの利用情報や携帯電話のGPS(全地球測位システム)の情報などをまとめた人流データなどを「オルタナティブデータ」と呼び、投資判断に活用しようとする動きが出てきています。
オルタナティブデータを投資家に販売している会社もあり、投資に実際に有効な情報もあるようですが、自分の身近な肌感覚で得られる情報も初期的な投資仮説を設定するのに役立ちます。

――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

投資の世界では今、POSデータや位置情報など、従来の財務諸表には表れない「オルタナティブ(代替)データ」が注目を集めています。プロはこうした高価なデータを購入して分析していますが、個人投資家は自分自身の「肌感覚」を武器にしましょう。

消費者の行動がデータとして集計・数値化される前の「生きた変化」をいち早く捉えることで、プロにも負けない独自の投資仮説を立てることができるのです。

社会のメガトレンドを
「生活の気づき」から見つけ出す

日ごろの生活や自分の肌感覚から、高価格品と低価格品に消費が流れる「消費の二極化」や高齢化社会の進展、働き方改革による余暇サービスの広がり、生成AIに関するデータセンター需要の拡大とその波及効果など、社会全体の大きな変化から関連する業界やテーマを探し、その重要度を探るきっかけをつくることができます。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

ここで身につけたいノウハウは、身近な気づきから「連想ゲーム」を展開することです。

たとえば、職場で生成AIを使う機会が増えたなら、「裏側でAIを動かすデータセンターや半導体企業が伸びるはずだ」と連想できます。また、周囲の友人や家族のお金の使い方がメリハリを帯びてきたと感じたら、「消費の二極化」に対応している企業の株価に注目すべきサインと言えます。

難解なレポートを読み解く前に、まずは日々の生活を「投資家の目」で観察してみてください。その肌感覚が、大きな波に乗る有望銘柄を見つける最強の第一歩になるのです。