最近の米金融株に関して投資家が最も懸念しているのは、顧客の現金を取り込み、それをつなぎ留めておく金融機関の能力であるようだ。よく言われるように、長年、現金はゴミ扱いだった。金利がゼロ近辺だった時期には、普通預金口座や短期の米財務省短期証券(TB)、マネー・マーケット・ファンド(MMF)はほとんど利回りを生まなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)がバランスシートを拡大し、銀行システムに準備金を注入していた頃は、預金をかき集めたい銀行はバケツを差し出すだけでよかった。それが今や様変わりした。2022年に始まったFRBの利上げは、現金が投資家にもたらす利回りの基準をリセットした。ケビン・ウォーシュFRB議長はFRBの資産規模縮小の必要性を訴えている。市場は現在、高い金利が長期にわたり継続することを織り込みつつある。