完璧を求めすぎて仕事を終えられない。やらなければいけないことを先延ばししてしまう。そんなときの対処法を、『おい、とりあえず終わらせろ』の著者、nwiizo(ぬうぃぞう)氏が伝えます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

おい、とりあえず終わらせろPhoto: Adobe Stock

怖いのは「出す」ことではなく、「受け取る」こと

 成果物を出すとき、相手の反応が怖いというのはよくあることです。

 私も堂々と出せるようになるまで、本当に時間がかかりました。

 メールの通知音がトラウマになりかけた時期もあります。通知音が鳴るたびにApple Watchの心拍数が跳ね上がるのを見て、友人に「これはやばいね」と笑われました。

 怖かったのは、出す決断をすることと、受け取るという行為。

 この2つを別の作業として扱うようにしてから、感情の消耗が減りました。

 受け取るインパクトを減らすために、私は途中経過を出し、まだ完了していない段階でレビューを求めるようにしています。途中で見せれば、軌道修正も少しで済むからです。

「意見をください」ではなく「ひとつだけアドバイスをください」

 もうひとつ、問い方を変えるだけで、返ってくるものが劇的に変わります。

「フィードバックをください」ではなく、「ひとつだけアドバイスをください」と聞くのです。

 なぜなら、「ここがダメだった」「ここが足りなかった」というフィードバックは、過去に向いているから。一方、「次にこうすると良くなる」「ここを変えれば伝わる」というアドバイスは、未来に向いています。

 問い方が変わると、相手の思考モードが変わります。

 評価者モードから、助言者モードへ。助言者モードの相手からは、具体的で、行動に直結する言葉が返ってきます。

「この資料はダメだ」を「お前はダメだ」に変換しない

 改善のために返されたフィードバックには、次への期待が含まれていることも多いものです。

 ただし、人格を傷つける言葉まで、改善材料として受け取る必要はありません。

 大事なのは、「この資料はダメだ」を「お前はダメだ」に変換しないことです。

 そこで、フィードバックを受けたあとには、3つの問いで振り返る習慣をつけました。

・防御的にならずに聞けたか
・相手の意図を確認できたか
・行動に落とせたか

 この3つにYesが増えるほど、フィードバックを受け取る力そのものが育っていきます。

 先延ばしにせず締め切りを守り、着実に改善し、小さな合意を積み重ねる。それが、フィードバックの質を高める最短ルートです。