受験本番が迫るなか、残された時間で何を身につけるかは重要です。新しい単元をイチから勉強する余裕がなくても、短時間で習得でき、得点につながる計算法なら、今からでも取り組む価値があります。今回は、その計算法を、『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』の著者で、11月発売の学習カード『小学生がたった1日で19×19まであそびながら暗算できるカードゲーム』を考案した小杉拓也氏が解説します。
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「19×19までの暗算法」のおさらい
さっそくですが、19×19までの暗算ができる「おみやげ算」の計算法について説明します。
(例)16×17=
①16×17の右の「17の一の位の7」をおみやげとして、左の16に渡します。すると、16×17を、(16+7)×(17-7)=23×10(=230)と考えることができます。
②その230に、「16の一の位の6」と「おみやげの7」をかけた42をたした272が答えです。
まとめると、16×17=(16+7)×(17-7)+6×7=230+42=272です。
この2ステップで、例えば、11×15、18×12、19×19などの「十の位が1の2ケタの数どうしのかけ算」は、おみやげ算を使ってすべて計算でき、慣れると暗算もできるようになります。
受験直前期だからこそ「短時間で身につく」ものを
受験直前期には、やるべきことがたくさんあります。苦手な単元を復習する。過去問を解く。間違えた問題をやり直す。暗記したことを確認する。残された時間が少なくなればなるほど、「何をやるか」だけでなく、「何をやらないか」も大切になります。
新しい単元をイチから勉強し、問題を解けるところまで仕上げようとすれば、かなりの時間が必要です。一方、おみやげ算でおさえるのは、基本的には2ステップの計算法です。対象も11×11~19×19のかけ算と、はっきりしています。
受験まで時間がないからといって、新しいことは何もできないわけではありません。短時間で身につけられるものなら、直前期でもしっかりマスターできます。
受験直前期だからこそ知るべき計算法
おみやげ算を身につけるメリットは、短時間で身につけられることだけではありません。
11×11~19×19のようなかけ算は、算数の問題を解く途中で出てくることも少なくありません。例えば「17×13」という計算が必要になったとき、おみやげ算をマスターしていれば、
17×13=221
とすばやく暗算できるようになります。
何か月も練習して初めて本番で役立つ計算法ではなく、身につければ、その日から問題を解くときに使えるのです。受験直前期には、この「すぐに使える」という点も大きなメリットです。
もちろん、おみやげ算を知らなければ中学受験に合格できない、という話ではありません。筆算をすれば、11×11~19×19のかけ算は計算できます。
ただ、短時間で習得でき、受験算数でも使える計算法があるのなら、本番までに身につけておく価値は十分にあります。





