仕事で嫌なことがあった。人間関係でモヤモヤする。そんなとき、気持ちを切り替えようとしても、なかなかうまくいかないことはないだろうか。考えれば考えるほど、嫌な出来事が頭から離れなくなることもある。実は、気分を変えるために必要なのは、考え方を変えることではないのかもしれない。話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)をもとに、嫌な気分を引きずらないためのヒントを紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

いつも機嫌がいい人の習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

気持ちを切り替えようとするほど、うまくいかない

仕事でミスをして落ち込んだり、誰かの何気ない一言に傷ついたり。

そんなとき、私たちは「気にしないようにしよう」「前向きに考えよう」と、自分の気持ちをコントロールしようとする。

しかし、頭ではわかっていても、感情はなかなかついてこないものだ。

『人生アップデート大全』では、感情について次のように説明している。

「感情は池の水面みたいなもの。本来は、一度波立っても、時間が経てば戻ります。」
――『人生アップデート大全』より

嫌なことがあって気持ちが乱れるのは、自然なこと。

大切なのは、無理に感情を抑え込もうとしないことだ。

では、どうすれば気持ちを切り替えられるのだろうか。

ベスト1:嫌な気分になったら、とにかく歩く

実は、気分を変えるために効果的なのが、「歩く」というシンプルな行動だ。

私たちは、気分が落ち込んだとき、つい頭の中で解決しようとする。しかし、感情は思考だけでなく、身体の状態とも深く関係している。

本書では、世界的な神経科学者ジョセフ・ルドゥーの研究に触れながら、感情と思考の関係を解説している。

そして、気持ちを切り替える方法として、次のようにすすめている。

「では、どうすればいいか? むしろ、単に歩き回るだけでいいのです。」
――『人生アップデート大全』より

特別な運動をする必要はない。

仕事の合間に席を立つ。近くのコンビニまで歩く。少し遠回りして帰る。

ほんの数分でも身体を動かすことで、気分が落ち着いたり、頭の中がすっきりしたりすることがある。

疲れたときこそ、少しだけ身体を動かす

もうひとつ、覚えておきたいことがある。

それは、「疲れた」と感じたときにも、歩くことが気分転換になるということだ。

本書では、次のように述べている。

「『疲れた』という状態も、多くの場合は『疲労感』という感情なんです。歩くことで感情がリセットできます。」
――『人生アップデート大全』より

もちろん、身体が本当に疲れているときには休息が必要だ。ただ、長時間座りっぱなしで頭が重くなったときなどは、少し歩くことで気分が変わることもある。

ひと仕事終わったら、5分だけ外を歩く。お手洗いに行ったり、飲み物を買いに行ったりする。

日常のちょっとした移動を、気分転換の時間にしてみよう。

嫌な出来事を何度も思い返してしまうときも、無理に前向きになろうとしなくていい。

まずは席を立って、少し歩いてみる。

嫌な気分のときは、考え続けるより、身体を動かすことが大切なのだ。