仕事で思うような結果が出ない。周りの人は前に進んでいるのに、自分だけが取り残されているように感じる。そんなとき、どうすればいい方向に進んでいけるのか。話題の書『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)をもとに、人生を好転させるためのヒントを紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

なぜか人生がうまくいかない人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

ワースト1:「できないこと」ばかりに目を向ける

人は、「今できていること」よりも「できていないこと」に目を向けがちだ。

仕事で思うような成果が出なかった。
人前でうまく話せなかった。
新しいことに挑戦したけれど、失敗してしまった。

そんな経験が重なると、「自分には向いていない」「どうせやっても無理だ」と考えるようになる。

しかし、ここに大きな落とし穴がある。

『人生アップデート大全』では、次のように指摘している。

「『できないこと』を気にしている間は、『できること』を実行できない。」
――『人生アップデート大全』より

たとえば、「いいアイデアが浮かばないから、企画を提案できない」と考えている間にも、参考になる資料を集めることはできる。

「発信するのが苦手だから無理」と思っていても、まずは自分が話せるテーマを書き出すことはできる。

できないことに意識を奪われると、今できることまで見えなくなってしまうのだ。

「どうせ無理」が人生を停滞させる

心理学には「学習性無力感」という概念がある。

これは、失敗や思い通りにならない経験を重ねることで、「何をしてもムダだ」と感じ、努力する意欲を失ってしまう心理状態のことだ。

一度「自分にはできない」と思い込むと、たとえ状況が変わっていても、新しい方法を試そうとしなくなる。

本書では、こうした状態について次のように述べている。

「たとえ、『ちょっとでも挑戦すればうまくいく状況』になっていたとしても、『どうせやってもムダ』と思い、何もしないまま時間が過ぎてしまうのです。」
――『人生アップデート大全』より

本当はできることがあるのに、自分でその可能性を閉ざしてしまう。

これほどもったいないことはない。

人生を変えるのは「今できること」に集中すること

では、どうすれば、この状態から抜け出せるのだろうか。

大切なのは、「できないこと」を無理に克服しようとするのではなく、「今できること」に目を向けることだ。
著者の池田貴将氏は、こう語っている。

「できないことはできないから、あえてやろうとしない。できることはできるんだから、さっさとやればいい。」
――『人生アップデート大全』より

これは、成長をあきらめるという意味ではない。

今の自分にできることを積み重ねていけば、少しずつできることが増えていく。その先に、今は手が届かない目標も見えてくる。

最初から大きな一歩を踏み出す必要はない。

「できないこと」を数えるより、「今日できること」をひとつやってみる。

人生を変える第一歩は、意外とそんな小さなことから始まるのだ。