本記事では、『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』の特別企画として、「他社の選考状況を教えてください」に対する内定に近づく学生の答え方を紹介します。

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面接官が「他社の選考状況」で知りたい2つのこと

この質問、ただの確認だと思っていないでしょうか。

面接官が見ているのは2つ。1つは「内定を出したら入社してくれそうか」、もう1つは「どんな軸で会社を選んでいるか」です。

人事にとって一番避けたいのは、内定を出した学生に辞退されること。だから他社の状況から、自社がどのくらいの位置にいるのかを探っています。

同時に、受けている会社の顔ぶれを見れば、その学生の企業選びに一貫性があるかも分かる。つまりこの質問は、志望度と就活の軸をまとめて確かめる質問なんですよね。

「80社受けています」が評価を下げる理由

真面目な就活生ほど、聞かれたことに全部正直に答えようとします。

「合計で80社ほどエントリーしています。多くの企業を見たいと考えています。」

本人は行動力のアピールのつもりでも、面接官の受け取り方は違います。「80社も受けているなら、うちに来る可能性は低いな」。そう判断されてしまうわけです。

業界がバラバラなのも同じ。「自動車、化学、食品、商社、小売を中心に20社ほど」と並べると、「どこでもいいのかな」という印象が残ります。

受けている会社をすべて報告する必要はありません。伝えるのは、同業他社を中心に数社で十分です。

内定する学生は「事実」と「志望度」をセットで答える

内定する学生の答え方はこんな形です。

「現在、食品メーカー1社から内定をいただいております。ほかに選考中の企業が5社あり、うち3社は次が最終面接です。そのなかでも、現状は御社の志望度が最も高いです。」

ポイントは2つあります。

1つ目は、選考状況そのものは嘘をつかないこと。社名や選考段階を盛ると、深掘りされた時に話が合わなくなります。

内定があるなら、隠さず伝えて大丈夫。他社の内定は「ほかの会社からも評価されている」という証明になるからです。

2つ目は、最後に志望度をひと言添えること。状況を説明して終わりにせず、「そのなかでも御社が一番」で締める。これがあるかないかで、面接官の印象は大きく変わります。

ここで「現状は」と付けているのにも意味があります。今は一番だけど、この先は分からない。言い方は丁寧なまま、「早めに内定を出してもらえると嬉しい」というニュアンスを伝えられるんです。

違う業界の会社を挙げた場合は、「なぜその業界も?」と聞かれる前提で準備を。「大学で学んだことを活かせる業界を選んでいます」のように、選び方の基準をひと言で言えれば、バラバラな印象は消えます。

内定がない時も、落ちた話はしなくていい

一方で、まだ内定がない、あるいは選考で落ち続けている人もいるでしょう。

この場合も、わざわざ「他は全部落ちました」と言う必要はありません。聞かれているのは「今の状況」。今選考が進んでいる会社だけを伝えれば十分です。

「現在、選考中の企業が2社あります。御社から内定をいただけましたら、すぐに就活を終えようと考えております。」

内定がないことは、マイナスではありません。内定がないぶん、「御社に決めたら就活を終える」という言葉にはむしろ説得力が出ます。

選考状況は事実をシンプルに、志望度ははっきり言い切る。この2つを分けて考えるだけで、この質問は怖くなくなるはずです。