「なんとなくつまらない」と感じることはないだろうか?美味しいものを食べたりSNSを楽しんだりしているはずなのに、なぜか心が満たされない……。どれだけ刺激を重ねても虚しさが消えない背景には、過剰な刺激によって引き起こされる脳の働きが関係している。本記事では、『ドーパミン断ち』をもとに、「なぜか心が満たされない人の共通点」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「なぜか心が満たされない人」の共通点・ワースト1Photo:Adobe Stock

「なんとなくつまらない」と感じたことはありませんか?

「美味しいものを食べ、欲しいものを買い、SNSや動画を見ても、なぜか心が満たされない」
「退屈ではないはずなのに、心の奥底で常に冷めた虚しさを感じている」

 あなたも、そう感じたことはないだろうか?

入社したての時の話

 入社したての時、いつもどこか心が満たされない感覚があった。
 そしてその穴を埋めようと、さらに強い刺激を追い求めていた。

 週末になれば話題のカフェに行き、トレンドのアイテムを買い、夜遅くまでショート動画を見る。

 どれも、達成すると満足するが、翌朝になると嘘のように冷めてしまう。

 そして気がつけば、カフェでコーヒーを飲む時間や、散歩中に季節の移ろいを感じるような「日常の何気ない時間」には、何の魅力も感じなくなっていた。

 強い刺激の過剰摂取によって、私の脳はささやかな出来事から喜びを感じ取る「感度」をすっかり失っていたのだ。

 なぜ人は、刺激に溢れた生活を送っていながら、心が満たされなくなってしまうのだろうか。

「トースト1枚」でさえ満足できるようになるためには

『ドーパミン断ち』には、過剰な刺激で麻痺した脳をリセットする方法について書かれたページがある。

「ドーパミン再生」は、刺激を感じ始める基準値を下げて、ドーパミンの刺激を感じやすくしてくれる。
最終的には、トースト1枚でさえ、より満足できるものになるだろう。
良い本に没頭する、健康的な食事を楽しみにする、見知らぬ人の思いがけない微笑みに出合う、といった日常の小さな出来事に、より豊かな充足感を抱けるようになる。 

――『ドーパミン断ち』より

 つまり、心が満たされないのは「素晴らしい出来事」が起きていないからではない。 

 過剰な刺激によって、脳の感度が麻痺してしまっていることこそが原因なのだ。

「なぜか心が満たされない人」の共通点・ワースト1

「なぜか心が満たされない人」の共通点・ワースト1は、「スマホやショート動画などの刺激を日常的に浴び続け、日常のささやかな出来事から喜びや満足感を感じ取る『感度』を失っていること」だ。

 この状態から脱出するためには、「ドーパミン再生」が重要だ。

 脳の感度を取り戻し、心満たされる毎日をスタートさせるために、今日からできる一歩を踏み出してみよう。

・食事のときはスマホをしまい、料理の味や歯ごたえだけに集中して食べる
・散歩中にすれ違う人の表情や、街の風景にそっと目を向けてみる
・夜、寝る前の1時間だけでも画面の強い光を遮断し、静かな時間を作る

 その小さな試みが、あなたの何気ない毎日をどこまでも豊かな充足感で満たしてくれる。