目先の衝動で買い物をしてしまったり、焦って誤った対応をして後悔した経験はないだろうか。冷静に先を見通せる人がいる一方で、なぜ浅はかな行動に走ってしまうのか。その背景には、脳内で働く2つのドーパミンシステムの存在がある。本記事では、『ドーパミン断ち』をもとに、「呆れるほど『考えが浅い人』の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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なぜ、「浅はかな行動」をとってしまうのか
「焦って見切り発車で対応し、かえって事態を悪化させてしまった」
「ネットのうまい話にすぐ飛びつき、あとで損したと気づいた」
あなたも、そんな失敗に頭をかかえたことはないだろうか。
世の中には、常に一歩引いて冷静に先を見通せる人と、どうしても目先の感情や刺激に振り回され、「浅はかな判断」を繰り返してしまう人がいるものだ。
「すぐ飛びつく」人のやらかし
以前の私は、買い物や仕事の判断で「浅はかな選択」をすることがよくあった。
魅力的なガジェットの新製品を見つけると、カードの限度額も考えずに購入ボタンを押してしまう。
仕事でトラブルが発生すると、パッと思いついた対処法を周りに指示して二次災害を引き起こす。
そのたびに、
「もう少し先のことまで考えてから動けばよかった」
「なぜあんな目先の感情だけで動いてしまったのだろう」
と激しい自己嫌悪に陥るのだった。
一瞬の感情の波に飲まれ、その後に起こるであろうリスクや未来のシナリオをまったく思い描けていなかったのだ。
なぜ人は、これほど簡単に「熟考」を放棄し、浅はかな行動に走ってしまうのだろうか。
思慮深い選択をするために必要なこと
『ドーパミン断ち』には、こんなページがある。
さまざまな未来の可能性を思い描き、それを分析し、利点と欠点を反映させて調整し、その可能性をシミュレーションする能力、すなわちメンタル・タイムトラベルを行う能力が必要なのである。制御ドーパミンは、それを可能にしてくれる。
――『ドーパミン断ち』より
脳の中には、ドーパミンに関わる2つのシステムが存在する。
ひとつは、新しいものや魅力的な機会を見つけたときに「欲しい!」「やろう!」と警戒警報を鳴らす「欲求ドーパミン系」。
もうひとつは、前頭葉を使ってシナリオをシミュレーションし、利点や欠点、長期的影響を冷静に計算する「制御ドーパミン系」だ。
著者は、思慮深い選択をするためには、脳内で未来の可能性をシミュレーションする「メンタル・タイムトラベル」という能力が不可欠であると説く。
呆れるほど「考えが浅い人」の特徴・ワースト1
最適な選択をするためには、頭の中で「これをしたらどうなるか?」「どんな障害が考えられるか?」という時間の旅行を行わなければならない。
このプロセスをサボってしまうからこそ、人は後先考えない浅はかな判断を下してしまうのだ。
呆れるほど「考えが浅い人」の特徴・ワースト1とは、「目先の感情や手軽な衝動にそのまま流され、未来のシナリオや影響をシミュレーションしないこと」だ。
「考えが浅い人」とは、考える能力がない人ではない。
衝動の波に飲まれ、思考する前に動いてしまう人のことなのである。
その一瞬の衝動にそのまま乗っからず、一度立ち止まって考える癖をつけること。
そのほんの少しの「隙間」をつくるだけで、あなた本来の思慮深さを取り戻せる。









